接着剤(グルー)について ※ 知っておくべき重要事項
皆様はいかがお過ごしですか?
今回も、ちょっと真面目なお話です。
みなさん、まつげエクステに使用される接着剤
(業界用語:グルー、別名:シアノアクリレート Cyanoacrylate)
についてどれぐらいご存知ですか?
おそらく、ほぼ100%世の中にあるまつげ
エクステのサロンではこのシアノアクリレート
を使用しています。
どうしてか。
自まつげとエクステは質がまったく違うものどうしなので、
本来は付けるのに適さないからなんです(;^_^A
それを強制的に付けられる接着剤が
【シアノアクリレート】なのです。
そしてシアノアクリレートにはいくつもの種類があります。
*ブチルシアノアクリレート
*エチルシアノアクリレート
*メトキシエチルシアノアクリレート
*メチルシアノアクリレート
それぞれのシアノアクリレートにはそれぞれの特徴があります。
【エチルシアノアクリレート】
現在、一番多く使用されている接着剤です。
一番身近な物でアロンアルファが同じ成分となります。
硬化時のホルムアルデヒドの放散量が多くなります。
非常に接着力は強いのですが、衝撃には弱くなります。
留まったり、引っ張る力には強いが、横からの衝撃には
弱くなるという特徴があります。
こんな方はやめた方がよい↓(>人<;)
(1) 過去にまつげエクステでまぶたが腫れ上がったことがある。
(2) 施術中、いつも目が沁みて涙が出る。
このような経験がある方は、適しません。
(1)のような経験がある方は、恐らく一度接着剤(グルー)
によるアレルギーを発症されたことがある方でしょう。
再度、エチルによる施術でまぶたが腫れ上がる
可能性はかなり高いです。
(2)のような経験のある方は、かなり角膜が敏感な方です。
このような方はソフトコンタクトレンズを装着の上、
施術をお受けいただければかなり沁みは緩和されますが、
できることなら低刺激のグルーでお付けになられることを
お勧めいたします。(ブチル、メトキシエチルなど)
【ブチルシアノアクリレート】
エチルよりホルムアルデヒドの放散量が少なくなるので、
刺激が少なくなります。
接着剤としてはエチルよりも接着力が弱くなりますが、
そのかわり柔軟性があるのでエチルより刺激対しては柔軟です。
※よく医療用や医療グレードと言わることがあります。
医療用とは違います。
医療用とは薬事法によって決められている医療専用の
傷口を繋ぎ止めたりするシアノアクリレートのことです。
医療に使用するのが目的であるので、
薬事法によって決められた基準の手続き等を
クリアしなければならないもので、まつげエクステに
使われるグルーは同じ基準のグルーだったとしても
まつげエクステに使用するのが目的のため雑貨となります。
ですので、まつげエクステのグルーを
【医療用】と言ってしまってはいけません。
※ 誇大広告には気をつけましょう。
【メチルシアノアクリレート】
接着剤として非常に強いものになります。
金属性のものを接着させるために使用します。
現在ではほとんどまつげエクステには使用されていません。
【メトキシエチルシアノアクリレート】
接着剤としては弱いものになります。
その代わり硬化時のホルムアルデヒドの放散量は少なくなります。
刺激が少なくなるため良い点もありますが、持続性があるとは
言えない点と保存期間がその他のグルーよりも短く劣化が早く
なる点が難点でもあり、お取り扱いがデリケートなグルーになります。
接着強度 ホルムアルデヒドの放散量
【強】 【多】
↓ メチル ↓ メチル
↓ エチル ↓ エチル
↓ ブチル ↓ ブチル
↓ メトキシエチル ↓ メトキシエチル
【弱】 【少】
このように、皆様が通われているサロン様で使われている
グルーが何なのかを知った上で施術をお受けになられること
をお勧めいたしますm(_ _)m
シアノアクリレートの特徴↓
⑴ 高温・多湿な環境に弱い。
⑵ 刺激に弱い
⑶ 油分に弱い
このようにグルーはとても繊細な接着剤です。
これらの条件からグルーを守るために、当店では
常にワインセラーによる一定の温度、湿度保存管理しております。
このことによって、劣化を防ぎ、いつでもベストな状態で
お客様にサービスを提供させていただいております(≧∇≦)
お客様がサロン選びをされる基準として、まずこういった
使用するグルーの管理ができているかを来店時に確認
していただき、キチッとした返答をしてくれたサロンには
まず第一関門突破と言っても良いでしょうp(^_^)q
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